ドル円はどこまで円高がすすむか

為替相場の注目ポイント。米国の量的緩和観測後退・・・債券利回りがさらに上昇すればドルの巻き返しも。政府・日銀の介入姿勢・・・輸出企業の採算取れず、介入の可能性高まる。RBA議事録・・・利上げ余地を排除しないものであれば豪ドル高をサポート。カナダ中銀理事会・・・政策金利は据え置き見通し。ハト派的声明となるとの見方も。英中銀議事録・・・資産買い入れ枠の増額巡る議論に注目。G20・・・ドル安や人民元問題が協議される可能性。会議前にドルのショートカバーも。

カナダドルの為替レート予想

先週は、米国の金融緩和観測を受けたドル全面安の流れでパリティを突破し一時0.9980付近まで上昇。しかしその後は米国債利回りの急上昇を受けてドルが買い戻され、1.0135付近へ反落。対円も81.70円付近まで上昇後、80.35円付近まで押し戻された。

 

今週は全体的にドル売りに食傷ムードが漂っているうえ、19日のカナダ中銀理事会ではハト派的な声明が発表されるとの見方が浮上しており、下振れのリスクも小さくない。北米の景気下振れ懸念を背景にカナダドルを敬遠し、利上げ余地がある豪ドルに乗り換える動きも活発化しそうだ。

2010年10月11日からの週の為替相場(FX)、調整を交えながらもドル安が一段と進行した。ドル円は80円台と15年半ぶりの安値水準を記録。ユーロドルは1.41台と約9ヶ月ぶり高値を記録した。その他主要通貨に対してもドル安が強まり、ドルスイスは史上最安値を更新した。豪ドル/ドルはパリティ近辺へ上昇して28年来の高値を付けた。根強い米金融緩和期待が背景だった。市場では第二弾の追加緩和を意味する「QE2」との文言が流布した。

次週後半にG20を控えて人民元改革への圧力が強まり、米欧と中国との舌戦が激しく展開された。このような状況下で、日本は介入が困難との見方も広がった。シンガポルが通貨バスケットを拡大し、実質的な対ドルでの切り上げを容認したこともドル安の衝撃波となった。ドル安に歯止めが利かないなかで世界的に対立が激化、今後の協調の必要性が訴えられ始めた。